経済のはなし

投資、投機が好きで、その学びの一環で経済を勉強しています。日々知ったニュースや情報を更新していきます。

経済成長が引き起こす軍事緊張と投資家的視点からの考察

昨日、日本経済新聞でこの様な記事を見かけました。

 

www.nikkei.com

中東や東南アジアなどの新興国が経済成長を遂げる一方で、世界の武器輸出も増加している、とのことです。また、GDPの増加した国ほど軍事費が増える傾向にあることもわかった様です。ここまでは感覚的にも理解できますが、興味深かったのは、GDPの伸び以上に軍事費の増加率が高かった国もあると言うことでした。インドネシアはGDP81%増に対して、軍事費は2.3倍に伸びています。 武器生産国は、このような経済力が高まっている新興国への武器の輸出を強化している様です。それにより、軍事力をつけた近隣諸国に対抗して、自国の軍事力も強化するというループが新興国で成り立っているのでしょう。GDPの伸び以上に軍事費用の伸び率が大きい国があるという事実は、その裏付けかもしれません。

 

ここで、具体的に軍事費用の伸びにつれて、軍事産業の成長が如何なるものかを調べてみました。見つかったのは、【ITA iシェアーズ 米国航空宇宙・防衛ETF】というETFです。

 

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2016年初めからコロナショック直前にかけて、2倍以上に伸びています。これは、S&P500をも上回る伸び率です。それだけ軍事産業への需要が大きいと言うことを示しているのでしょう。

現在、価格が落ちているものの、世界の軍事費用の拡大に伴いこれから回復が見込めるかもしれません。

個人的には、世界の戦争や紛争に間接的に加担することになるこのETFを積極的に購入したいという気持ちは起こりませんが、あくまでお金を増やす手段としてなら、考慮してもいいETFなのかもしれません。

 

それと日本の証券会社では取り扱いが少ないのが難点です。

構成は以下の通りです。買いたい方は、構成比通りにこれらの銘柄を買っていくのも手かも知れません。

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以下のサイトにこれらの情報が載っています。

www.bloomberg.co.jp

私はいまのとこ買う予定はありませんが、誰かの役に立てれば幸いです。